メンバー稼働状況

このチャートはBasicエディション、LimitedエディションおよびEnterpriseエディションで利用可能です。このチャートを表示するには、対象プロジェクトの【リソースヒストグラム】の参照権限が必要です。

1. 概要

このチャートでは、プロジェクトメンバーの稼働率分布を一目で把握できます。メンバーごとの計画工数に対する実績工数の割合(稼働率)を算出し、稼働率の区間ごとに何人のメンバーがいるかを積み上げ棒チャートで表示します。

プロジェクトマネージャーやリーダーは、このチャートを活用することで、チーム全体の稼働状況を把握し、リソース配分の最適化や過負荷メンバーの早期発見ができます。


2. チャートの見方

2.1 画面イメージ

2.2 各要素の説明

要素説明
横軸稼働率の区間を20%単位で表示します(例:20%未満、40%未満、60%未満など)
縦軸各区間に該当するメンバーの人数を表示します
棒チャート稼働率区間ごとのメンバー人数を積み上げ棒チャートで表示します
凡例稼働率の3段階(低稼働、適正稼働、高稼働)を色で区別します
期間選択チャート上部で対象期間(開始日〜終了日)を選択できます

2.3 色分けの意味

稼働率に応じて、以下の3段階で色分けされます。

稼働率意味
80%未満低稼働です。計画に対して実績が少ない状態です。
80%以上140%未満適正稼働です。計画どおりに稼働している状態です。
ピンク140%以上高稼働です。計画を大幅に超えて稼働している状態です。

2.4 ツールチップの表示

棒チャートにマウスカーソルを合わせると、ツールチップが表示されます。ツールチップには、その稼働率区間に該当するメンバーの人数が表示されます。


3. データの定義

このチャートで表示されるデータは、プロジェクトメンバーの計画工数と実績工数に基づいています。

3.1 計画工数

計画工数は、【リソースヒストグラム】画面で保存された予定工数です。指定した期間内の予定工数を合計して算出されます。

リソースヒストグラムを月単位で保存している場合、その月の会計月度の開始日にデータが保持されます。このため、期間選択の初期値は「会計月度の開始日〜当日」に設定されています。会計月度の開始日は【自社マスタ設定】画面の締日設定によって決まります。たとえば、末日締めの場合は月初が1日、20日締めの場合は月初が21日となります。

3.2 実績工数

実績工数は、【工数入力】画面で保存された作業実績です。指定した期間内の実績工数を合計して算出されます。

3.3 対象メンバー

以下の条件を満たすメンバーが集計対象となります。

  • プロジェクトメンバーとして保存されていること
  • 匿名設定されていないこと
  • 削除されていないこと
  • 指定期間内の計画工数が0より大きいこと

計画工数が0のメンバーは、稼働率を計算できないため集計対象外となります。

3.4 対象外となるメンバー

以下の条件に該当するメンバーは、集計対象外となります。

  • アカウント種別が「顧客」のアカウント: 【リソースヒストグラム】画面で対象にならないため、計画工数のデータが存在しません。
  • 工数入力方法が「月次一括」のアカウント: 日次の実績工数データが保存されないため、期間に対して実績工数を正しく計算できません。

これらの除外条件は、元データの仕様によるものです。対象外のメンバーを集計に含めたい場合は、アカウント設定の変更をご検討ください。


4. 稼働率の計算

4.1 計算式

稼働率は、以下の計算式で算出されます。

稼働率 = 実績工数 ÷ 計画工数 × 100(%)

4.2 稼働率の丸め処理

算出された稼働率は、20%単位で切り上げられます。

実際の稼働率表示される区間
0%〜19%20%未満
20%〜39%40%未満
40%〜59%60%未満
60%〜79%80%未満
80%〜99%100%未満
100%〜119%120%未満
120%〜139%140%未満
140%以上160%未満、180%未満など

稼働率が区間の境界値ちょうど(20%、40%、60%など)の場合は、次の区間に属します。たとえば、稼働率が20%ちょうどの場合は「20%未満」ではなく「40%未満」の区間に表示されます。

4.3 計算例

あるメンバーの期間内データが以下の場合を考えます。

  • 計画工数:40時間
  • 実績工数:50時間

この場合、稼働率は以下のように計算されます。

稼働率 = 50 ÷ 40 × 100 = 125%

125%は「140%未満」の区間に該当し、紫色(適正稼働)で表示されます。


5. 期間選択

5.1 初期値

期間選択の初期値は「会計月度の開始日〜当日」です。これにより、月単位でリソースヒストグラムを保存しているプロジェクトでも、初期表示時に正しい稼働状況を確認できます。

5.2 期間の変更

チャート上部の期間選択で、開始日と終了日を変更できます。期間を変更すると、選択した期間のデータでチャートが再描画されます。

週次の稼働状況を確認したい場合は、期間を1週間に設定してください。月次の稼働状況を確認したい場合は、会計月度の開始日から終了日までを設定してください。


6. 活用シーン

6.1 こんなときに使う

このチャートは、以下のような場面で活用できます。

  • チーム全体の稼働状況を定期的に確認したいとき
  • リソース配分の偏りを把握したいとき
  • 過負荷のメンバーを早期に発見したいとき
  • 稼働率の低いメンバーにタスクを追加で割り当てたいとき
  • 週次や月次の進捗会議の資料として使用したいとき

6.2 確認のポイント

チャートを確認する際は、以下のポイントに注目してください。

  • 高稼働(140%以上)のメンバーが多い場合は、タスクの再配分を検討してください
  • 低稼働(80%未満)のメンバーが多い場合は、計画の見直しや追加タスクの割り当てを検討してください
  • 稼働率の分布が極端に偏っている場合は、リソース配分の最適化が必要です
  • 期間を変えて確認することで、稼働状況の推移を把握できます

定期的にこのチャートを確認することで、チームの稼働状況の変化を早期に把握し、適切な対策を講じることができます。


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