見込粗利と実行予算粗利

このチャートはEnterpriseエディションでのみ利用可能です。このチャートを表示するには、対象プロジェクトの【プロジェクト別採算管理】の参照権限が必要です。

1. 概要

このチャートでは、プロジェクトの収益性を一目で把握できます。見込粗利が実行予算粗利に対してどの程度達成されているかをゲージで表示し、プロジェクトの採算状況を視覚的に確認できます。

プロジェクトマネージャーは、このチャートを活用することで、プロジェクトの収益性が計画どおりに推移しているかを素早く判断し、必要に応じて早期に対策を講じることができます。


2. チャートの見方

2.1 画面イメージ

2.2 各要素の説明

要素説明
実行予算粗利実行予算における粗利金額と粗利率を表示します
見込粗利現時点での見込粗利金額と粗利率を表示します
ゲージ達成率を0%から120%の範囲で表示します
達成率ゲージの中央に達成率の数値を表示します
凡例ゲージの色と達成率の関係を表示します

2.3 ゲージの色分け

ゲージは達成率に応じて3つの色で表示されます。

達成率意味
青緑100%以上目標を達成しています
オレンジ80%以上100%未満注意が必要です
ピンク80%未満警告状態です

3. データの定義

このチャートで表示されるデータは、OBPMの各画面で管理されている情報に基づいています。売上に関する情報はプロジェクトメニューの【基本情報】画面から、原価に関する情報は【原価見積/実行予算】画面と【プロジェクト別採算管理】画面から取得されます。

3.1 実行予算粗利

実行予算粗利は、【原価見積/実行予算】画面で作成した実行予算に基づく粗利です。実行予算は、プロジェクトの計画段階で設定する目標値であり、プロジェクトの収益性を評価する基準となります。

以下の計算式で算出されます。

実行予算粗利 = 実行予算売上 -(実行予算原価 + 実行予算の共通費)

ここでの実行予算売上は、プロジェクトメニューの【基本情報】画面に表示される[契約金額]([受注金額])や検収情報をもとに管理されている売上金額です。実行予算原価と実行予算の共通費は、【原価見積/実行予算】画面で作成した実行予算の値を使用します。

実行予算の粗利率は、実行予算売上に対する実行予算粗利の割合です。

実行予算の粗利率 = 実行予算粗利 ÷ 実行予算売上 × 100

3.2 見込粗利

見込粗利は、【プロジェクト別採算管理】画面で管理されている現時点での見込みに基づく粗利です。当月より前の期間は実績値、当月以降の期間は予定値を使用して算出されます。

以下の計算式で算出されます。

見込粗利 = 見込売上 -(見込原価 + 見込共通費)

見込売上は、プロジェクトメニューの【基本情報】画面に表示される[契約金額]と[進捗率]に基づいて【プロジェクト別採算管理】画面で算出される進行基準売上の金額を使用します。見込原価と見込共通費は、【プロジェクト別採算管理】画面で月別・原価分類ごとに管理されている予定原価の値を使用します。

見込粗利率は、見込売上に対する見込粗利の割合です。

見込粗利率 = 見込粗利 ÷ 見込売上 × 100

3.3 達成率

達成率は、実行予算粗利に対する見込粗利の割合です。この値により、プロジェクトの収益性が計画どおりに推移しているかを判断できます。

達成率 = 見込粗利 ÷ 実行予算粗利 × 100


4. ステータス表示

達成率に応じて、以下のステータスが判定されます。

ステータス達成率説明
良好100%以上見込粗利が実行予算粗利を達成しています。計画どおりまたはそれ以上の収益性が見込まれます。
警告80%以上100%未満見込粗利が実行予算粗利をやや下回っています。原因を確認し、改善策を検討してください。
危険80%未満見込粗利が実行予算粗利を大きく下回っています。早急に対策を講じる必要があります。

5. 活用シーン

5.1 こんなときに使う

このチャートは、以下のような場面で活用できます。

  • プロジェクトの収益性を定期的に確認したいとき
  • 月次報告や進捗会議の資料として使用したいとき
  • 採算悪化の兆候を早期に発見したいとき
  • 複数プロジェクトの収益性を比較したいとき

5.2 確認のポイント

チャートを確認する際は、以下のポイントに注目してください。

  • 達成率が100%を下回っている場合は、原因を調査してください
  • 達成率が80%を下回っている場合は、早急に対策を検討してください
  • 見込粗利率と実行予算の粗利率の差が大きい場合は、売上または原価の見込みに変動がないか確認してください
  • 定期的にチャートを確認し、達成率の推移を把握してください

達成率の推移を定期的に確認することで、採算悪化の兆候を早期に発見できます。週次や月次の定例会議でこのチャートを活用することをお勧めします。


6. 関連チャート